秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース 参考図書
ここで掲載する本は、「〜図鑑」を除くと、学習を始めの一般地質学に取り組んでいた頃、全体像を掴むために読んで個人的に良いと思ったものになります。
なぜ地球は人が住める星になったか?―現代宇宙科学への招待 (ブルーバックス)
- 作者: W.S.ブロッカー,斎藤馨児
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/06
- メディア: 新書
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秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース (おわりに)
働きながらの通信教育。ちょうど2年半で終了に必要な10単位を取得することができました。
取得単位(10)
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一般地質学(2)
資源と地球環境(1)
鉱物学(1)
岩石学(1)
鉱床学(2)
火山(1)
スクーリング(2)
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はじめに書いたように、自分の場合は「土、日は勉強しない」と決めたので、仕事が忙しい時期だったら厳しかったと思います。
また「地球科学コース」の中で今回履修しなかった科目「地震」や「エネルギー地質学」など、科目履修生として取り組みたい気もしますが、今現在はコースを無事終了できたという開放感からすぐには動き出せなそうな気がします。。
黙々と課題や試験に取り組む中で、スクーリングの参加は有意義なものでした。座学の内容は難しく、ついて行けない場合もありますが、この分野に興味を持ち続ける限り、一度でも触れておくことで「あー、あの時の話だ」と振り返る機会が必ずやってくると考えています。
また別名「大人の遠足」の巡検は、先生の解説付きで地球の活動の痕跡を残す地層や鉱山、今でも活発に活動する温泉、地熱帯を巡り、また興味を同じくする仲間と触れ合える貴重な機会でした。
最後に、お忙しい中採点をしてくださった先生方、スクーリングでお世話になった方々、事務局の方々、大変お世話になりました。
理系分野での通信教育は大変貴重ですので、今後も続けていっていただけると有り難く思います。
秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース(7)火山
丸2年と2ヶ月で残り1単位までこぎつけました。
最後の1単位は迷わず「火山」。つい最近「本白根山」が噴火したり、鹿児島・宮崎県境の「新燃岳」の活動が活発になったり、と日本に住んでいる以上隣り合わせの火山。全国各地に活火山や火山活動に由来する山、場所がありますので一度通して学習したいと考えていました。
教科書は全3章、63ページあります。
1章:構造運動と火山
2章:火山の型
3章:火山噴出物
===所感===
教科書は火山についての基礎知識レベルの内容が記載されていました。
演習、試験ともに応用的、かつ海外の火山を事例に取った問題がありました。インターネットで見つけた英語の調査報告を読みながら自分の考えをまとめるプロセスにやりがいがありました。その考えがあっているかどうか、、が不安でしたが、採点結果で合っているのを見た時はうれしかったです。
===学習進歩===
2018年5月7日(112週目)
- 1.1章〜1.2章(15ページ)
2018年5月14日(113週目)
- 2.1章〜2.7.2章(9ページ)
2018年5月21日(114週目)
- 2.7.3章〜3.2.2章(12ページ)
2018年5月28日(115週目)
- 3.2.3.2章〜3.2.3.3章(2ページ)
2018年6月4日(116週目)
- 3.2.4章〜3.3.1.2章(6ページ)
2018年6月11日(117週目)
- 3.3.2.1章〜3.3.4章(12ページ)
2018年6月18日(118週目)
- 付録(5ページ)
- 演習提出
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2018年7月9日(121週目)
- 演習採点結果到着
2018年7月16日(122週目)
2018年7月23日(123週目)
2018年7月30日(124週目)
2018年8月6日(125週目)
- 試験問題に取り組む
2018年8月13日(126週目)
- 試験提出
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2018年9月3日(129週目)
- 試験採点結果到着
秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース(6)鉱床学
残り約1年半ありますが、少しギアをあげようと2単位取得できる「鉱床学」をスタート。今まで以上に教科書のみでは理解することがとても難しかったです。わかりやすい書物がないか探しても見ましたが、初心者にわかりやすいような書物にも出会えず、ほぼインターネット頼みでした。
教科書は全11章、158ページあります。
1章:鉱床学と金属鉱業
2章:様々な用途の金属資源ー鉱床を構成する鉱物
3章:鉱床の生成
4章:鉱床の形態と構造
5章:鉱石の産状・組織と鉱物の組み合せ
6章:鉱床母岩の変質作用
7章:鉱床の地質構造支配と富鉱体の形成
8章:眠れる資源を求めてー鉱床の探査ー
9章:鉱床生成区と鉱床生成期
10章:鉱床各説
11章:秋田県の黒鉱鉱床地域の資源地学的意義
===所感===
演習と試験は論述式が多く、そのお蔭で教科書で学んだことをまとめ、より深く理解することができたと思います。下の学習進歩にも記載がありますが、演習で5週間、試験で4週間「あーでもないこーでもない」と悩みながら取り組み、最終的に「もうこれで出そう!」と腹をくくって提出しました。
===学習進歩===
2017年6月19日(66週目)
- 岩石学の演習添削待ちですが鉱物学のをスタート。
- 1.1章(3ページ)
2017年6月26日(67週目)
- 1.2章〜1.4.3章(5ページ)
2017年7月3日(68週目)
- 1.4.4章〜1.5.4章(7ページ)
2017年7月10日(69週目)
- 休憩?
2017年7月17日(70週目)
- 岩石学の演習結果と試験問題が到着したので、岩石学の試験問題に取り組み回答を送付。
2017年7月17日~8月21日(71~75週目)
- 進展なし。夏休みということにしておきます。
2017年8月28日(76週目)
- 2.1章〜2.4.1章(7ページ)
2017年9月4日(77週目)
- 2.4.1章〜2.4.2章(1ページ)
2017年9月11日(78週目)
- 2.4.3章〜2.4.6章(8ページ)
2017年9月18日(79週目)
- 3.1章〜3.2.3章(6ページ)
2017年9月25日(80週目)
- 3.2.3章〜3.3.4章(8ページ)
2017年10月2日(81週目)
- 3.3.5章〜3.3.7章(12ページ)
- この週の土曜日に都内で行われたスクーリングに参加しました。
2017年10月2日(82週目)
- (0ページ)
2017年10月16日(83週目)
- 3.4.1〜3.4.4(5ページ)
2017年10月23日(84週目)
- 3.5〜4.3(9ページ)
2017年10月30日(85週目)
- 5.1〜5.2(3ページ)
2017年11月6日(86週目)
- 5.3〜5.6.4(10ページ)
2017年11月13日(87週目)
- 6.4〜7.1(11ページ)
2017年11月20日(88週目)
- 7.2〜7.7.2(8ページ)
2017年11月27日(89週目)
- 7.7.2〜8.2.6(11ページ)
2017年12月4日(90週目)
- 9.1〜9.3.1(6ページ)
2017年12月11日(91週目)
- 9.3.2〜9.3.4(8ページ)
2017年12月18日(92週目)
- 9.3.5〜10.1(c)(5ページ)
2017年12月25日(93週目)
- 冬休みzzz
2018年1月1日(94週目)
- 10.1(c)〜10.1(e)(3ページ)
2018年1月8日(95週目)
- 10.2〜11.2(14ページ)
2018年1月15日(96週目)
- 11.3.1〜11.4.4(6ページ)
2018年1月22日(97週目)
- 演習問題
2018年1月29日(98週目)
- 演習問題
2018年2月5日(99週目)
- 演習問題
2018年2月12日(100週目)
- 演習問題
2018年2月19日(101週目)
- 演習問題提出
- 今までの演習問題の中では一番理解力が試されるような問題で、完成まで5週間を要しました。
2018年2月26日(102週目)
- 1ヶ月ほど前に返信された岩石学のテスト結果の復習
- 演習問題採点結果到着
2018年3月5日(103週目)
2018年3月12日(104週目)
2018年3月19日(105週目)
- 春休み
2018年3月26日(106週目)
2018年4月2日(107週目)
2018年4月9日(108週目)
2018年4月16日(109週目)
- 4週間かけて試験問題に取り組む
2018年4月23日(110週目)
- 回答をプリントアウト
2018年4月30日(111週目)
- GW
2018年5月7日(112週目)
- 試験提出
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2018年5月21日(114週目)
- 試験採点結果到着
秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース(5)岩石学
「鉱物学」の演習を提出後、次の学習を「地球化学」にするか「岩石学」にするか少し迷いました。「地球化学」は化学平衡など基礎的なことを学ぶようで高校の延長、つまり受験を思い出し腰が重く、「岩石学」は自分の興味を直接深掘りできそうな感じがしました。
ただ、今は受験ではないのでゆっくり学べる、また地球科学を学ぶ上での基礎はあって損はない、せっかく大学の通信講座を受けているのだから化学的法則を抑えておくべきであろう、ということで「地球化学」にまずは取り組むことにしました。
しかしながら、、ページをめくると公式や計算式の羅列。。いざ取り組んでみると理解できないところだらけ。熱力学をの基礎を持った上で取り組んだ方が良さそうなことがわかりました。この分野はいずれじっくり取り組むこととして、今は期限内に単位を取ることを優先し、「岩石学」に取り組むことにしました。
教科書は全7章、72ページあります。
1章:序説
2章:岩石の鉱物組成と化学成分
3章:主な造岩鉱物
4章:岩石の構造および組織
5章:火成岩の産状と種類
6章:堆積岩の産状と種類
7章:変成岩の産状と種類
===所感===
既に受講済みの「一般地質学」、「鉱物学」と共通するところもありました。振り返りながら、そして知識が浅かったところ、ぼんやりしていたところを埋めたりしながら進められました。まだまだですが散らばっていた知識の点が線で結ばれ、自分の頭の中でイメージが湧くようになってきたことを頃感じました。
===学習進歩===
2017年4月10日(56週目)
- 週の前半で鉱物学の試験を提出し、後半から岩石学をスタート。
- 1.1章〜1.4.1章(5ページ)
2017年4月17日(57週目)
- 1.4.2章〜1.5.3章(11ページ)
2017年4月24日(58週目)
- 2.1章〜2.2章(11ページ)
2017年5月1日(59週目)
- 2.3章(4ページ)
- ゴールデンウィークなので少しお休み
2017年5月8日(60週目)
- 3.1章〜4.1.1章(10ページ)
2017年5月15日(61週目)
- 4.1.2章〜4.2.2章(5ページ)
2017年5月22日(62週目)
- 夏風邪でダウン。。
2017年5月29日(63週目)
- 4.3章〜5.3章(7ページ)
- 並行して演習問題に取り組み始めました
- 夏のスクーリングの案内が届きました
2017年6月5日(64週目)
- 6.1章〜7.1.2章(9ページ)
- 演習問題を完了させ、送付。
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2017年7月17日(70週目)
- 演習問題の結果到着。
2017年7月24日(71週目)
2017年7月31日(72週目)
2017年8月7日(73週目)
- 試験送付。
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2017年11月16日(86週目)
- テストの結果が返ってこないので事務局に問い合わせたところ、事務局でも催促しているが添削がまだ終わっていないとの回答。
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2018年1月22日(97週目)
- テストの結果が到着。テストを送付してから24週経っている、、ということはほぼ半年ですね。
秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース(4)鉱物学
「資源と地球環境」の試験をようやく提出できたので、「鉱物学」の学習をスタートさせることにしました。この科目はしっかり理解して自分の趣味に役立てたいと考えています。
が、始めて見るとやはり学問。。つまづくこところもありました。しかしながら昔は半ば義務的に勉強していた高校生レベルの化学など、自分の興味と合わせて考えると想像が膨らみ楽しいものだと感じました。
また通信教育全体の進み具合として今一度考えたところ、思ったより進展が悪いです。すぐに中だるみがきました。かなり意識して取り組んでいかないと期限内に終了できない可能性も出てきそうなので、長い山道をスローペースでも止めずに、一歩一歩進めるような形で取り組みたいと思います。
教科書は全7章、99ページあります。
1章:鉱物および鉱物学の概要
2章:鉱物の形態
3章:鉱物の内部構造
4章:鉱物の物理的性質
5章:鉱物の化学的性質
6章:鉱物の生成
7章:鉱物の分類
===所感===
今までは教科書を読み終えた後に演習に取り掛かっていましたが、今回は教科書を読みながら該当する演習に並行して取り組みました。特に2章の鉱物の形態はとっつきにくく、そうでないと挫折していたかもしれません。
また下で紹介している「鉱物結晶図鑑」は大変役に立ちました。やはり教科書だけだと理解できないところがあること、そして視覚的な情報により少しでも覚えやすくからです。もちろんインターネットも並行して活用しました。
===学習進歩===
2017年1月16日(44週目)
- 1.1章〜2.3.3章(7ページ)
2017年1月23日(45週目)
- 2.3.4章〜2.3.6章(3ページ)
2017年1月30日(46週目)
- 2.3.7章〜2.4.1章(3ページ)
2017年2月6日(47週目)
- 2.4.2章〜2.5章(2ページ)
2017年2月13日(48週目)
- 2.6章〜3.3章(16ページ)
2017年2月20日(49週目)
- 3.4章〜3.8章(12ページ)
2017年2月27日(50週目)
- 4.1章〜4.3章(8ページ)
2017年3月6日(51週目)
- 4.4章〜5.3章(8ページ)
2017年3月13日(52週目)
- 5.4章〜6.1.4章(22ページ)
- 受講開始から1年ということでラストスパート、、、というのと法則の式が多く、読み飛ばしたというのが正しいかも。
2017年3月20日(53週目)
- 6.1.5章〜7章(11ページ)
- 演習問題4、演習問題の送付!
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2017年4月3日(55週目)
- 演習の回答が今回は早く届きました。早速試験問題に着手
2017年4月3日(56週目)
- 試験問題終了、提出
2017年4月10日(57週目)
- 速攻で試験の採点が返ってきました!
秋田大学理工学部 通信教育 地球科学コース 2016年夏 スクーリング
2016年7月22日(金)~24日(日)にかけて、秋田大学でのスクリーンが開催されました。
22日の金曜日に開催予定の「岩石の強度実験」にとても興味があったのですが、今回は断念し、土曜日と日曜日の授業に申し込みました。それでも自宅から秋田大学の交通事情を考えると、前日に秋田移動する必要があったので金曜日は会社を休んでの参加です。
簡単に紹介させていただきます。
23日(土)午前
テーマ:石油資源開発実験
内容:浸透率と孔隙率の測定実験です。2グループに分かれてそれぞれ交代で実験しました。簡単に装置の説明を受けた後、実際に測定で得られたデータから浸透率と孔隙率を求めます。
写真の写真は浸透率を測定する装置。研究室の方の手作りの実験装置です。
23日(土)午後
テーマ:電気探査の理論と実験
内容:電気探査の理論を学んだあと、屋外で電気探査実験をします。そのあと解析方法を使ってデータをプロットし、地下の比抵抗構造を解析するというものでした。
3グループに分かれ、大学の敷地内で測定します。この日はとても良い天気で暑い日だったので、日陰で助かりました。
直線にならべた電極棒の間隔を徐々に広げていき、電位差を測定するという方法でした。
24日(日)午前・午後
テーマ:男鹿半島地質巡検
内容:野外での地層観察で6か所訪れました。1か所目は原油の採集施設、その後の5か所は古い地層から順番に新しい地層へと移動しながら見学する、という流れでした。
1か所目:外旭川の油田見学。プラントの方に説明いただきました。秋田では今も採油が行われています。さすがに量は減ってしまい、ここでは1日400リットル程度が採れるそうです。吸い上げたものの9割が水で1割が石油、寿命が尽きかけているとのこと。吸い上げた水はまた地下に戻すのですが、この水を戻す作業がとても重要で、これがうまくいかないと採油のボトルネックになってしまうそうです。この写真の装置では地下2,000メートルくらいまでの深さまで採油できるそうです。
ここで採れた石油は北海道の製油所に運ばれるそうです。
2か所目:観光案内では「椿の白岩」と紹介されている1,800万年前の火山灰層で、日本列島が大陸から離れ始める直前の地層だそうです。
こちらは玄武岩質礫岩。炭酸カルシウムが認められるとのことで、海ができ始めた、すなわち日本海ができてきたころの地層だそうです。
3か所目:次は1,400万年前の海綿の化石探し。砂岩であり当時は波の力が及ぶ浅い海であった。化石探しは初めてでしたが、とても楽しかったです。
4か所目:1,000万年前の地層でニシンの化石探し。泥岩の中にニシンのウロコや骨の化石が見つかるということで、みんな真剣に探しました。このころの秋田は水深1,000メートルの海で、海底は無酸素状態であったと考えられています。無酸素状態だったので、有機物である死骸がそのまま保存され、またこの有機物が秋田の石油の根源岩となっているそうです。
拾った石を持って帰ってきました。細い線が骨のようです。
5か所目:100万年前の地層。このころ秋田は陸になっていたが、男鹿はまだ深い海だったそうです。シルト岩と砂岩の互層が見られます。シルト岩は深い海の泥。砂岩の砂は秋田市寄りの浅い海から、まだ深い海だった男鹿にダーッと流れて落ちて堆積したとのこと。よって交互に見られるそうです。
6か所目(最終か所):第四紀末の火山活動でできた寒風山安山岩と火口周辺。今ではパラグライダーの練習場になっていて、眺めがとてもよかったです。
とても充実した2日間でした!できればまた参加したいと考えています。
余談ですが秋田大学附属の鉱業博物館はスクーリングの金曜日、土曜日は展示時間を延長してくれていて、スクーリング参加者は入館料も無料でした。鉱物、岩石が多く展示されています。